常識を疑うことで出会えた、
赤色光という「可能性の光」。

B.Aリサーチセンター 竹内 啓貴 センター長

太陽光は美容の害という考えへの疑問が出発点

太陽光はそのまま浴びると肌を老化させてしまうため、多くの女性は極力外出をやめる・肌の露出を控えるなど、太陽光によって行動を制限されているのではないかと日々感じていました。そこには、「太陽光は美容にとって悪いもの」にしてきた、私たち化粧品業界の影響も少なからずありますよね。

しかし、そもそも人類や地球上の生物は、太陽光の恵みを受けて生まれ、進化してきたはず。私たちは、日々の生活で太陽光を全く浴びないことは不可能です。そこで、逆に太陽光を浴びることで、女性たちがもっと美しくなることはできないのか、と考え始めました。

太陽光を、美容の害と敵視するだけでなく、それが美に良い影響を与えることもあるのではという想いが今回の「赤色光」への着目につながりました。

赤色光は、私達人間の身体に負担をかけることなく身体の奥まで届く光として知られており、医療業界ではガンを見つけるためにも活用が始まっています。また、植物の光合成も、赤色光をより多く取り込むことで行われているなど、細胞に良い影響を与えることが徐々に知られはじめ、あらゆる分野における活用が期待されることから、日本では国立研究開発法人の科学技術振興機構(JST)でも、国として光の活用研究が進んでいます。

この様な背景から、赤色光は「肌」に対しても良い影響を与えているのではと考えるようになりました。

可視光(目に見える光)、赤色光を取り込む

3月2日に発売する新製品 「B.A ライト セレクター」は、赤色光自体の肌への良い影響を生かしながらオリジナルに研究したエキスを配合することで、ただ赤色光を浴びたときと比較してさらに高い効果を実現することに成功しています。

ただでさえ高い赤色光の効果を、より高めるエキスを探索することは、非常に難しく、研究員が一丸となって、地道な細胞実験を重ねました。また、見つけ出したエキスが効率的に肌のすみずみまで浸透するよう、処方担当の研究員とも連携し、B.A ライト セレクターを作り上げました。

「光から肌を守る」から、「光を選ぶ」という
新しい概念を提案できたことが成果

プロテクト:紫外線や近赤外線 透過:赤色光(アクティブ波長)

これまでのUVケア市場は、あくまで「肌に悪い光をカットすることで、肌を守る」ことに主眼を置いていました。近年では、UV以外にも近赤外線やブルーライトまでカットできる製品も発売されています。

そんな「太陽光から肌を守る」考えが主流であったUVケア(太陽光ケア)市場に、今回、新たに「太陽光を浴びて肌を改善する」ことを提案することができました。これは、今後人々の太陽光との付き合い方を変え、日々の生活をよりよくする可能性を秘めていると考えています。

この研究は始まったばかりですので、今後も引き続き取り組んでいきたいと思います。

ITやテクノロジーとの協働でさらに発展したい

今の社会は、スマホが当たり前になったり、テレビ電話が当たり前のように使われたりと、これまで実現が不可能と思われてきたことが、現実に実現する世の中です。その中心にあるのは、いわゆるITやテクノロジーと呼ばれる領域です。化粧品は今ではまだこのテクノロジーとの相性は決して良いとは言えませんが、今後は今以上に発展していく領域であると思っています。お客さまの確かな実感を達成するためには、既成概念の枠を取り払って、この様な新しい領域にも積極的に取り込んでいく必要があると考えています。

  • 肌:角層

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